21.4/19 「皐月賞」 解説 一部
1/ 土曜日の中山の芝コースは、雨が残った状態で非力な馬には厳しい馬場。また、時計がやや掛る
状態ですが、外を通った馬が非常に苦戦を強いられています。差しタイプにしても、距離ロスの無いイン
を突いた馬で無いと勝負になっていません。ですが、乾きますから、この前有利なり、インコースだけ
という傾向をスライドさせての馬券検討は厳禁。勿論、中山ですから阪神のような外差し一辺倒という馬場
にもならないでしょう。
2/次に、ここで重要な展開を私なりに考えて見ます。内枠のサトノロマネは一本調子の味の無いタイプの逃げ馬。
行けるものなら行きたい口ですから、これが逃げれば前半は遅くとも35秒台半ばのペース。弥生賞で外枠から
スタートを決めてそのまま逃げたロジに、きさらぎ賞でスローペースをハナに行く形で引っ張ったリーチザクラウン。
最内を引いたロジはスタート出たなりで包まれるのを嫌えば、まずは馬なりでこれも前に付けたいところ。
勿論、ある程度行ってから控えられれば理想的ですが、押さえて掛れば瞬発力で分が悪いだけに
致命的に厄介です。これにリーチザクラウンが加わってペースを作るわけですから、弥生賞/きさらぎ賞/
スプリングSのようなゆるゆるのペースにはなりません。3強の皐月賞という事ですが、案外馬券は簡単
には納まらないでしょう。
アンライバルドはスローの決めて勝負に強い馬という決め付けは適当でしょうか?
この世代を語るのに、避けて通れない新馬戦。10/26日京都1800。発表は良馬場でも
実際には降雨の影響で時計は出にくい馬場。1.51.7の勝ち時計にレースの上がり3F34.2。
13.0-12.5-12.6-12.8-13.6-13.0-11.3-11.9-11.0。
残り2Fで抜け出したアンライバルドが終い3F33.8で押し切った内容。リーチザクラウン
が33.6。ブエナビスタが33.5。起用に立ち回れる脚質が初戦から生きただけでなく、
先行してのスピードの持続力を示した内容。更には若駒S2000。こちらも京都で時計が掛る
馬場ながら、12.7-11.4-12.1-12.2-12.7-12.9-12.6-12.4-11.5-11.7。
前半1000メートル1.01.1の平均ペースで、レースの上がり35.6。道中8-6-5の位置取りから、
残り200で2着メイショウドンタクに並びかけて突き放したこの馬の上がりが34.9。中段から競馬を
進められるこの馬の瞬発力は、毎年のように直線で前が塞がり立ち上がる馬がいる中山には
不向きに思えますが、最内のロジユニバースはある程度前に付けざるを得ないでしょうし、大外枠
のリーチザクラウンは調教タイムからも分かるように仕掛けて前に行かせればまず引っ掛かります。
アンライバルドは外枠ですが、進める競馬は決まっていますし、馬場が乾けば中山も外差しが
決まりやすくなります。スプリングSラスト3F12.3-11.4-11.5。それをこの馬は34.5の決め手で差し切
り勝ち切っています。調教は木曜組のリーチザクラウンの感心できない時計を見ても◎。
今回1/の前置きを受ければ、平均ペース以上でも充分対応可能と私は考えています。直線が長く、
コースが広ければ越した事はありませんが、それはこの舞台で言ってみても仕方が無い事。
1/の馬場が乾いた舞台になれば、土曜日とは馬場傾向が変わる可能性が高く、外からの差しが届く
馬場へのシフトを想定していますが、時計はやや掛る力の要る馬場である事には変わりは無いでしょう。
ですから、時計面での実績の無いロジユニバースは、時計だけ見て即軽視という事は筋が通りません。
しかし、これまでのように前半スロー/道中スロー/というような楽な展開はまず考えられませんし、自在性
があるといってもこの枠では前からの競馬が確定しているようなものですから、付け入る隙が無いわけで
はありません。弥生賞は決してトライアルの何かしらを試す騎乗をした訳でもありません。また、問題はこの
馬の弥生賞後の調整過程。短期放牧に出されています。勿論緩めてはいませんが、疲れが無ければこの
時期に放牧は考え難いし、調教だけみればケチの付けようも無い動きではありますが、前走の調教解説で
申し上げたように坂路猛時計を馬なりで出しているような全く不安の無い調整でしたから、尚更反動も気にな
りました。後になってから、やっぱり、ではプロの情報など必要ない訳ですから、この状態と合わせて、ブエナビ
スタのイメージで全幅信頼の一番人気に推すのはリスクが高い。
リーチザクラウンは前走にしても結局スピードの違いがあるとはいえ、アッサリと先手を取っての完勝。負ける
のも馬鹿馬鹿しいですから、それはそれで構いませんが、今回の調教は前半から時計が出てしまっているよ
うに、ちょっと馬の気が前に出過ぎてきた気配があります、1/の舞台で前が厳しくなれば、ペースは関係なく
タメをどれだけ利かせられるかがポイントになります。ラジオ2歳のように無理をせずに道中タメが利けば、この
馬はロジとは異なり、ゴール前で二の脚が使えるタイプです。
1.2/で想定した馬場と展開から、穴タイプの馬は、道中脚をためて前目/中段から雪崩れ込むように脚を伸ばせ
るタイプ。